2008年12月9日火曜日

渓流の忍者カワガラス(河烏)


清里高原の川俣渓谷や大門沢の渓流に留鳥として生活しているカワガラスは厳冬期の冷たい水の中に潜り川虫などを捕っています。

目が二重構造になっていて水中では白い瞬膜を水中メガネのように使い川の浅瀬などを泳いだり足裏のスポンジ状の足を使い川底を歩きカゲロウ類などの川虫を捕まえます。

渓流の石の上などにとまりながら「ビッ ピッ ビッ」などと鳴き縄張りを宣言しています。1月下旬から2月になると番(つがい)になり堰堤の水抜き穴などに苔を集めて芸術的な巣を造り子育てを始めます。寒い時期に子育てを始めなくても良さそうですが川虫が羽化する前に彼らを食料にするためにこの時期を子育て期間にしているようです。

川虫が羽化を始めるとミソサザイ、オオルリ、コルリ、ルリビタキなどが子育てを始めます。季節差を利用した自然の巧みな営みです。
カワガラスさん御苦労さん。

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