2008年12月3日水曜日

朝焼けの八ヶ岳



日の出前の冷気が容赦なく私の体を締め付ける。気温マイナス5度。
秩父連山から陽光が八ヶ岳の主峰赤岳を赤く染めはじめた。
太陽光が雪化粧した山肌を染めながらゆっくりと降りてくる。

野辺山高原の広大な牧草地には私以外誰もいない。
ズミの実を啄んでいたアトリの群れが「キョッキョッキョッ」
と鳴き飛んだ。

金峰山の山の端から真っ赤な太陽が出た。
私の顔も真っ赤に染まる。締め付けられていた体が少し緩む。
一面に白く降りた霜がキラキラと輝きはじめる。

キツネが白い牧草地の中をゆっくりと遠ざかる。
カラスがねぐらから高く舞いながら飛んで来る。
ノスリが落葉松の枝で目を開けた。

おはよう!

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