2008年11月19日水曜日

山林火災と防火帯


北米のロサンゼルス郊外では度々大規模な山林火災が発生し多くの人家が焼失しています。日本でも冬から春先にかけての乾燥期には山火事が発生します。

山林火災が発生した時はできるだけ早期に発見し消化することが肝心です。大規模に燃え広がった場合はヘリコプターで消火しようが消防団などの人海戦術を取ろうが完全に消化するには自然に(雨が降る。風が弱る。燃える物が亡くなる)近い形で消えるのを待つ以外効果的な方法はないように思います。(ヘリや消防団の人々の努力を評価しないということではありません)

林業に携わる人々たちは先人の知恵で広大な山林を面積に応じて区切り「防火帯」を作り火災が発生した場合は「防火帯」で延焼を防ぐ手だてをしました。

火災の猛威を力で抑えようなどと考えるのではなく自然に消火するまで見守るのです。勿論、人家へ火の手が迫るようなときには真っ先に人家近くの樹木を切り倒し「防火帯」を造り防ぎます。(昔は山里にも多くの若い人が住んでいました)

小学生5年生のころ近くの山林で火災が発生し私がいち早く発見して(私が火を付けたのではありません。念のため)村の小高い丘の上にある火の見櫓にかけ登り「カンカンカンカン・・・・」と夢中で鐘を叩き村人に知らせたことがありました。

その時は風が山頂に向かって吹いていたので村人たちは人家へ延焼する可能性が少なかったので麓で「山頂まで燃えれば風向きが変わるので消えるから大丈夫だ」「燃えた後は春になればワラビやゼンマイが良く取れるぞ」などとのんびり構えていました。実におおらかな時代だったようです。

その時に山林の樹木があっという間に「メラメラ」と燃え上がる様を見て凄まじい光景だったと記憶しています。

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