2008年11月17日月曜日
初冬の森の住民たち(パート3)
ダケカンバ(岳樺)やシラカバ(白樺)、ミズナラ(水楢)、コナラ(小楢)、カラマツ(落葉松)が住む森では小春日和の日々が何日か続きやがて木枯らしが容赦なく吹きくる初冬へと移ろい始めます。
樹齢200年を越えて生きながらえるダケカンバ(岳樺)さんと森の動植物たちの会話です。
権現岳の山の端に日が沈むね。
きれいな夕焼けだね。
ああ、きれいだね。
明日も晴れるね。
やまねさーん。
ムニャムニャ・・・・。
やだねもう寝ちまったよ。
7か月も冬眠するなんてうらやましいね。
「でれすけぼっほ」・・・「でれすけぼっほ」
フクロウさん。夜回りごくろうさん。
風がでてきたね。
ああ、風が吹いてきたね。
秩父の山に大きなまんまるなお月さんが上がってきたね。
「まんげつ」だね。
うさぎさんたちはお月さんに行ってしまったのかね。
とんと、姿を見ないね。
「ギャッー」・・「ギャッー」・・「コンコーン」・・「コンコーン」
きつねさん。 およめさん探しかい。
うん、近頃出会いが難しくなってね。
夜もずいぶんふけてきたね。
ああ、やみ夜だね。
残り葉がカサカサゆれているね。
しずかな夜だね。
ああ、静かだね。
おじさんの注釈
・「でれすけぼっほ」は私が育った地方のフクロウの鳴き声です。「でれすけ」は方言で「馬鹿」とか「阿呆」の意味です。
・キツネは普段は「ギャッー」「ギャッー」と鳴きます。恋の季節は」「コ ンコーン」「コンコーン」と鳴きます。
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