2008年11月16日日曜日
初冬の森の住民たち(パート2)
ダケカンバ(岳樺)やシラカバ(白樺)、ミズナラ(水楢)、コナラ(小楢)、カラマツ(落葉松)が住む森では小春日和の日々が何日か続きやがて木枯らしが容赦なく吹きくる初冬へと移ろい始めます。
樹齢200年を越えて生きながらえるダケカンバ(岳樺)さんと森の動植物たちの会話です。
日差しが暖かくなったね。
ああ、暖かいね。
おひさまはありがたいね。
うん、ありがたいね。
ヤマカガシ(山蛇)さん、もう冬眠してしまったかね。
うつらうつらしているよ。
最近の暮らしぶりはどうかね。
食料不足で困っているよ。
そうだね。ネズミさんや昆虫さんが少なくなってしまったね。
空から「はいきがす」やら「のうやく」やいろいろと落ちてくるからね。
冬眠しているのが一番だよ。
アカネズミさん。元気だね。
そうでもないんだよ。仲間たちがどんどんいなくなってしまったよ。
ネズミ算で増えるんじゃないの。
いや、何か知らないが「ざんりゅのうやく」などのせいで赤ちゃんが生まれなかったり「きけい」になったりでネズミ算にならなくなっちまったよ。
「ぽたっぽたっ」何の音かね。
つららさんが暖かな日差しで融けて落ちた音だよ。
静かだね。
ああ、静かだね。
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