2008年11月15日土曜日

初冬の森の住民たち(パート1)



ダケカンバ(岳樺)やシラカバ(白樺)、ミズナラ(水楢)、コナラ(小楢)、カラマツ(落葉松)が住む森では小春日和の日々が何日か続きやがて木枯らしが容赦なく吹きまくる初冬へと移ろい始めます。

樹齢200年を越えて生きながらえるダケカンバ(岳樺)さんと森の動植物たちの会話です。

寒くなったね。
ああ、寒くなったね。
冬支度は終えたかね。
葉っぱをすべて落としてもうじき冬眠(?)だね。
今朝は霜が降りて辺りは真っ白になったね。

太陽さんも秩父連山の南のほうから顔を出すようになったね。
ああ、日の出がきれいだね。
今日も冬晴れのよい天気だね。

シュジュウカラさんやコガラさん、ヤマガラさんたちは朝が早いね。
ああ、虫さんたちが寒さで少なくなるので日の出から夕暮れまで動き回らないとお腹がいっぱいにならないんだ。

ツグミさん、カシラダカさん北国から御苦労さん。
長旅で疲れたよ。枝先で休ませてください。
ああ、ゆっくりお休みよ。

赤とんぼさん、蝶さんこんな時期に飛んでいて大丈夫なの。
あまり暖かい日が続いたので冬になったことを忘れたよ。
もうすぐ12月だよ。
ああ、子孫は残したから余生だよ。
余裕だね。

「ぱらぱらっ」大きな音がしたね。
ドングリさんが落ちたんだよ。
静かだね。
ああ、静かだね。

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