2008年11月13日木曜日
ニホンジカ(日本鹿)が身近で観察できる季節になりました。
ニホンジカは体重の割には細い脚のため積雪が多い(1m以上)と移動が困難になるために日本海側の豪雪地帯には生息していません。八ヶ岳山麓は彼らにとり積雪の限界に近い場所と思われます。
春から晩秋までは比較的安全な海抜約1400m以上の樹林帯で生活していますが冬期は積雪で草木の食料が得られなくなるので融雪が速い山麓の人里近くまで降りてきて生活をします。
八ヶ岳南麓は広大な県営牧場があり彼らの絶好の餌場となっています。積雪が多くなると日中でも多くの群れが観察できます。道路の輻射熱で融雪が速くなるために夜間では道路のすぐ脇などでも多くの群れに遭遇します。
10年前ほどに夜間にライトセンサス方式(遠方まで届くライトを当てると鹿の目がラ当たり光るので個体を数えられます)で生息調査を冬に3年ほど行いました。その時は19時~21時の間に多い日は約500頭を数えられました。
現在はもっと生息数が増加しているものと思います。ニホンジカに限らずに野生動物による食害や人的被害が全国で話題になっています。「何を持っていつからどれほど増えたか」の厳密な科学的調査をした上で議論をしてほしいと思います。
野生動物たちは人間と異なり食料を生産する術は持ち合わせていません。食料の絶対数以上に個体数を増加することは出来ません。鹿児島県沖の馬毛島に生息しているニホンジカは増加した時に他の場所に移動できないために様々な方法で群れの個体数をコントロールしているようです。
馬毛島では長い期間で体が少しづつ小さくなったり雄の寿命が短くなったり雌の初産年齢が遅くなったりと不思議な変化が起きているようです。
参考文献http://ecol.zool.kyoto-u.ac.jp/homepage/serow/mage/magesika.html
日本の女性たちも地球環境が不安定なので晩婚化や独身化が起こっているのでしょうか。「お前考えすぎだよ」と天の声。
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