インタープリターおじさん:
晩秋になりはっぱ(葉)さんもすっかり身を落としてしまったね。
はっぱ(葉)さん:
樹木さんが来春まで冬眠(?)するので私たちは迷惑をかけないよう樹木さんから離れて地上に落ちるんだ。
おじさん:
最近は君たちを人間どもが厄介なものとして扱ってしまうね。
はっぱ(葉)さん:
そうだよ。特に都会ではゴミ扱いで全部集めて焼却場で焼かれてしまうんだ。ひどい仕打ちだよ。
おじさん:
おじさんが子供のころは雑木林の落ち葉を集めて堆肥にし重要な肥料になったよ。最近は化学肥料が発達して君たちを必要としなくなってしまったんだね。化学肥料が人間に悪影響を及ぼしているのにね。
はっぱ(葉)さん:
肥料としての役割のほかにも私たちは地上に落ちて昆虫さんや微生物さんの冬の間の布団代わりの役割や食料になるんだぜ。何年かすると柔らかな土になり保水能力を発揮して洪水を防ぐ(自然のダム)役割もあるんだよ。
おじさん:
春から秋まではっぱ(葉)さんたちは光合成をするため地球上の二酸化炭素を吸収し酸素を放出し温暖化を食い止める役割もあるんだね。立派な役割があるのに落ち葉になるとゴミ扱いはひどいよね。
はっぱ(葉)さん:
おじさんのところは私たちを大切に扱い庭一面で私たちの仲間が余生を送らしてもらっているので感謝しているよ。
おじさん:
人間社会も最近は「濡れ落ち葉」などと厄介払いを受ける人種も現れているのでおじさんもうかうかしていられないんだよ。(笑い)
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