2008年10月9日木曜日

紅葉の散歩道



八ヶ岳の南北を分断する東天狗岳~硫黄岳周辺を散歩してきました。稲子湯の手前を左折し北八ヶ岳林道に入り本沢温泉登山口に車を置き良く整備された林道を登る。

本沢温泉の本館までは比較的なだらかな遊歩道的な道が続きます。冬季には良くカモシカが姿を現すところでも知られた場所です。手前の1km位から温泉の硫黄の匂いが沢風に乗って来る。帰り道に汗を流しに寄るのが楽しみになる。

ダケカンバやシラビソやコメツガの森の中に点々とナナカマド、モミジ、ドウダンツツジなどの赤く紅葉した木々が見え美しい風景を眺めながら進む。本館のすぐ脇から東天狗岳のコル(鞍部)へ進路をとる。ここからは少し(?)きつい登りが続く。森林限界線を抜けるまではいつも我慢の歩行である。ただし、野鳥たちが多いので春から夏は彼らのラブコールを聞く楽しみもあり辛いばかりではない。

ダケカンバ、マメザクラ、ナナカマドの林が現れると見晴らしが良くなり心も軽くなる。やがて、ハイマツ帯に達しコル(鞍部)を乗り越えるともうすぐ東天狗岳山頂である。この山はいつも厳冬期に登っているのでこの時期は久しぶりである。

根石岳を超え夏沢峠をまたいで硫黄岳のガレ場の登りを「えんやこらしょ」と進むとケルン(石を積んだ道標)が林立する山頂である。昼食をとりしばしの休憩後夏沢峠に戻り今日最大の楽しみの露天風呂まで一気に駆け下りる。

尾根道から露天風呂を見下ろすと誰もいない。ラッキーと登山靴を脱ぎ汗臭いシャツを脱ぎ棄ててザブーンと入る。「極楽、極楽」。少ししたら女性が一人降りてきて途中で引き返した。近くの森の中で水着に着替えたようで再び降りてきた。「お邪魔してよろしいですか?」と女性。「どうぞ」と異議のない私。大自然に囲まれた小さな露天風呂で暫し山談義やら世間話に花が咲いた。しばらくして三名の男性が「お邪魔していいですか?」「どうぞ」と賑やかになる。

私は一足先に上がり「明日のブログに載せますので写真を撮らしていただいてよろしいですか?」とご承諾をいただきシャッターを押す。ぽかぽかと温まった体で本館により入浴料を600円支払って心ウキウキと帰路に就いた。
写真は上から東天狗岳、硫黄岳の噴火跡、露天風呂
山行タイム
本沢温泉登山口(7:20)~車止ゲート(7:40)~しらびそ小屋分岐(8:25)~本沢温泉本館(8:35)~根石岳コル(9:35)~東天狗岳(9:50 発10:10)~夏沢峠(10:55)~硫黄岳(11:40 発12:00)~夏沢峠(12:20)~本沢温泉露天風呂(12:45 発13:50)~車止ゲート(14:30)~本沢温泉登山口(14:50)(注)標準歩行よりかなり早いのでご注意ください。

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