2008年10月8日水曜日
雲上の露天風呂
海抜2150mに位置する本邦第二の高所にある露天風呂がある。八ヶ岳の硫黄岳が噴火し岩盤を吹き飛ばした荒々しい北壁の真下に小さな沢が流れている直ぐ脇から硫黄分の濃い温泉がコンコンと湧き出ています。
私はいつも積雪期で静かなになった時に訪ねることが多いのですが今回は紅葉を愛でながらのんびりと湯に浸かろうと思い出かけました。東天狗岳~根石岳~硫黄岳を回り本沢温泉に下りました。
脱衣するスペースのほかは浴槽があるだけの質素な露天風呂ですがこの湯に浸かっているだけで思わず「極楽、極楽」と叫んでしまいます。沢のせせらぎを聞きながら硫黄岳の荒々しい岩壁を眺め色づき始めたナナカマド、コミネカエデ、ダケカンバの紅葉を愛でゆったりと湯浴みができる幸せを実感する至福の時である。
大自然は不思議な作用があるように思います。大自然に抱かれた小さな露天風呂に入っていると心が穏やかになるのはもとより隠すものの全くない世界で警戒心や羞恥心や邪心が消滅し今、会ったばかりのもの同士が自然な形でこの狭い風呂の中で山談義などを和やかに話しているのです。
大自然と露天風呂と山仲間にありがとう。
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