2008年10月7日火曜日
ライチョウ(雷鳥)の行く末。
特別天然記念物に指定されている貴重な野鳥で私よりずーと偉いのです。南北アルプスのハイマツ(這松)帯や高山の草原で生活しています。北アルプスの立山連峰には比較的多く生息しています。
残念ながら八ヶ岳には現在は生息していません。冬季には鶏冠を除き純白の羽毛で覆われ、夏~秋には茶色の羽毛に生え換わり周辺の自然の色に同化して天敵から身を守ります。
単独行で縦走中などに疲れて岩陰などでひっくり返っている時などにすぐ近くで「グアッグアッ」と鳴く雄や「コッコッコッ」と鳴く雌、「ピーイピーイ」と鳴く雛鳥などの声で我に返り人をあまり恐れない可愛い仕草に元気をもらいます。
最近は南アルプスの北岳周辺では極端に数を減らしているようです。専門家の調査では猿やニホンジカがライチョウの生息域に進出してライチョウの餌になる植物を食い荒らしているためとの判断をしているようです。
ライチョウは氷河期から時代の変化を見事に生き延びてきた野鳥です。積雪期(11月~5月)に高山を降りることもなく厳しい条件の中で生息するライチョウが餌になる植物を他の動物に食い荒らされただけで簡単には南アルプスで数を減らしたとは私には考えられません。気温の上昇やスーパー林道の開通による登山者の増加や車による排気ガスなど複雑な要因で生活圏として適正な場所ではなくなったからだと思います。
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