2008年10月6日月曜日

道標(みちしるべ)

高校2年生の時に尾瀬ケ原一帯の山々や湿原を歩いたのが私の本格的な山歩きの原点です。その後約50年間数々の山々を歩き続けています。道標を確認し獣道に惑わされないようガレ場では登山靴の傷痕などを確認しながら歩き続けました。

南アルプスの塩見岳~聖岳を縦走した時に私の登山人生の中で道に迷ったことが一度だけありました。塩川から三伏峠に登り荷物を降ろして塩見岳に向かう時かなりの霧が掛っていたために塩見岳に向かうのを南下して小河内岳まで約2時間迷ってしまいました。三伏峠~小河内岳を二往復してしまいました。

思えば私の人生は迷い道ばかりを歩んできたようにも思います。人生の道標は登山の道標よりはるかに複雑で難しいようです。登山は天候不良のときは一目瞭然ですが人生航路は視界不良に気付が付かないままに突き進んでしまうことが多々あったように思います。

谷を渡り峠を越え稜線を気持ち良く歩き頂で憩い次なる頂を眺め新たな気持ちで歩き始める。願わくば我が人生も心穏やかに歩みを進めたいと思っています。

写真は赤岳直下の真教寺尾根とキレットと阿弥陀岳の分岐点の道標です。

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