2008年10月3日金曜日

八ヶ岳の主峰 赤岳を登る。



台風崩れの低気圧が過ぎこの秋一番の快晴の中を赤岳に登ってきました。

良く冷え込み凛とした空気がクマザサの上に真っ白に霜を降らしガレ場の登山道には力持ちの霜柱が土を長く細く持ち上げていた。

回帰線を北に移動した太陽光が赤岳からゆっくりと山肌を下りて来てクマザサの霜を照らしキラキラと輝き始めた。登山靴で霜柱を踏む音が森林限界線を越えた岩肌にキュキュと静かに反響します。

秋の山は登る人も少なくとりわけ難コースだと際立っています。こんな時期の山を私は若い時から好んで歩いてきました。

野鳥のウソ(鷽)が頭の上でヒィーヒィーと二声三声鳴いた。私も思わず口笛で真似してヒィーヒィーと鳴く。(鷽語は得意中の得意です?)大きなダケカンバ(岳樺)の枝先からカケス(懸巣)がゆっくりと左の尾根に向かって飛んだ。

山頂直下の岩峰の木々や高山植物が色づき始めた。ウラシマツツジ(裏縞躑躅)、ナナカマド(七竈)、ダケカンバ(岳樺)、ミヤマダイコンソウ(深山大根草)、ゴゼンタチバナ(御前橘)の真っ赤な実・・・・。

もう間もなく山麓に紅葉前線が駆け降りてくるでしょう。10月下旬には風花が舞い晩秋を迎えます。静かな秋にありがとう。

山行タイム
大門沢登山口駐車場(6:10)~小天狗分岐(7:10)~大天狗(8:00)~第一鎖場(8:35)~赤岳山頂(9:10)(出発10:00)~キレット分岐(10:10)~扇山(11:20)~大門沢登山口駐車場(12:20)(注)標準時間よりかなり早いので注意して下さい。

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