

幼かった頃風邪を引くと必ず母が葛湯を作ってくれた思い出がある。本葛は少し苦味があるので砂糖を入れ甘くしたものが常でした。
高校生ころまでは夏休みになると毎日ウナギ取りをしていました。大きめの釣り針に鰍(かじか)を生きたまま刺した罠を葛の蔓に結わえ重石を付け川の対岸や大きな淀みの奥に投げ込み仕掛けを作りました。
多い日には10匹ほどのウナギが釣れました。
昔はこの蔓が強いので紐としていろいろな所で活用していました。燃料用の薪や小枝を結わえる紐や茅葺屋根の葺き替えをする時の萱を結わえる紐用などとあらゆるところで活躍をしていました。
現在は化学製品の紐やロープに取って代わられた葛紐ですが昔は愚図でも屑でもなく立派に活躍をしていた植物なのです。
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