2008年8月22日金曜日

マジックテープとひっつきむしとの関係



動物と植物の大きな違いは本体が移動できる否かです。秋になり植物たちは花から種子へと成長し子孫を残すためいろいろな方法を考えています。
・動物や人間の食料になることや衣服や体毛に付着し移動する。(ヤドリギ、キンミズヒキなど)
・限りなく軽く飛行しやすい種子になり風に舞い移動する。(ススキ、タンポポ、カエデなど)
・川べりに生息し水流で移動する。(クリ、クルミなど)
・動物の貯食の習性を利用し移動する。(ドングリ、クルミ、クリなど)
 などが知られています。

キンミズヒキやダイコンソウは動物や人間に付着し移動をする代表的な種子です。最近になりアメリカを中心に人間以外の生き物の習性や構造を研究し商品開発を行う研究が盛んに行われています。
キンミズヒキやダイコンソウの種子の構造を解析し研究してマジックテープが開発されたことは広く知られた例です。

地球上の生き物で人間だけが知能を有し科学を発達させたと自惚れていますが人間以外の生き物たちも優れた機能や社会性を有していることが近年判明しつつあります。蜜蜂の世界などはその一例です。

ハエを人工的に作り飛行させると瞬時に壊れてしまうそうです。ハエは一秒間に約27回転羽ばたくそうです。世界の空を飛行している飛行機はいまだに墜落し悲惨な状況が伝えられ続けています。昆虫たちは病気以外では落下することはありません。イモリの一本の足には万単位の極細な毛が生えていて微妙な毛の動きで壁に付いたり離れたりして壁を登るそうです。イモリが垂直の壁を登るのを研究し火災や災害現場でロボットとして活躍させようとしています。しかしながら人工イモリの足が壁に付くのは成功したが足が離れず研究は頓挫しているそうです。

生き物たちの素晴らしい素質や機能が研究され人間が地球上でわがもの顔になり生きることのないように願っています。

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