オヤマノエンドウ(御山の豌豆)
八ヶ岳の主峰赤岳の融雪状態を山麓から眺めツクモグサは咲いただろうかと毎日気がかりでした。天候を確かめ6月10日に日帰り登山をしました。大門沢の林道入口から県界尾根を赤岳山頂まで一気に登る。大天狗辺りから登山道にも残雪が残る。
山頂直下の沢筋には多くの雪渓があり滑り落ちないよう神経を使う。山頂は貸し切り。雲ひとつない絶好の日和です。展望荘に降りる。尾根筋には残雪は無し。辺りを見回しても高山植物も無し。横岳までの岩峰には咲いているだろうと岩場を登る。
「あったあった」岩陰の小さな地面に這いつくばるように咲いている。太陽光が十分でないと花が開かず蕾んだ状態である。私の山開きにふさわしい花が咲いていてくれた。感謝。
登山道に二つのザックが置いてある。立ち入り禁止のロープの中でツクモグサを撮影している人に違いないと思い暫くその場で待つ。暫くして岩陰から顔を出した。60歳以上と思われる夫婦である。「申し訳ありませんが立ち入り禁止地区には入らないでください。直ぐに出てください」「望遠レンズで近付いてください」と私。男が「あなたに注意する権利があるのか!・・・・・・などなど」食ってかかる勢いで捲し立てる。「高山植物は国民あるいは地元県民の共有財産です。踏みつけられたりして喪失する可能性があります」「国民や県民として注意してます」と私。
横岳山頂を踏んでから展望荘に戻りここから県界尾根分岐まで45度はあるだろう雪渓を5~6本横切る。太陽が強くなったので凍結は無いだろうと慎重にトラバースする。無事に尾根を下り帰途についた。
参考記録:大門沢登山口(5:00)~赤岳山頂(7:50)~横岳(9:10)~展
望荘(10:20)~大門沢登山口(12:20)
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