2009年7月20日月曜日

トムラウシ山と美瑛岳遭難事故に思う(パート2)




今回の山岳事故で山を愛する多くの人々が学ばなければならない教訓はなんでしょうか?
・ツアー会社は厳選された優秀なガイドを多く雇い入れているか。
・ツアー会社の登山計画が無理なく適切な日程で組まれていて事前の説明も適切か。
・参加する自分の装備が登山する山に適したものか。
などなどいろいろと考えられますがマスコミ報道などを見ていますと下着をはじめ装備に関するものやツアー会社やガイドの無知や無謀さを非難するものが目立ちます。

無論前述したことが重要ですがもっと大事なことは参加者が山の知識を深く理解する必要があります。
・風雨や降雪時はどのように対処するべきか。雪渓を歩いていて豪雨に会った時どうするか。豪雨の時登山道の沢筋に掛る橋はどうなるか、林道は通行止めになるか、急斜面は崩れないか。
・雷雨にあった時、閃光は近いのか、遠くか。山全体が磁気を帯びた状態か。朝早く出発して午後早く小屋に入り雷雨を避ける。などありとあらゆるリスクを頭に入れて行動する必要があります。


最近の中高年登山者は登山サークルや仲間たちから基礎知識を教えてもらっていないのでは無いだろうかと危惧しています。ツアー会社やガイドの責任を追及することは勿論必要なことです。その上で各自が山や自然の猛威に対する十分な知識を習得する必要性を感じます。

0 件のコメント: