日光市の山深いところで育った私はいつも山の中が遊び場でした。秋になると野山や畑の畔などにりんどうが咲いていました。
小学5年生のころ秋になり水量が少なくなった隣村の川まで鰍(かじか)を捕まえに峠を越えて初めての遠征(当時の私には大遠征でした)をしました。熊が出るのではないか?帰りが遅くなりお化けが出るのではないか?とおっかなびっくり峠を越えた時にきれいな「りんどう」がたくさん峠路に咲いていたことを今でも思い出します。
そのころ島倉千代子さんが澄んだきれいな声で歌う「りんどう峠」が雑音だらけのラジオから流れていました。(現在の島倉さんからは想像できない)私は4人兄弟で姉さんはおりませんでしたが懐かしい歌です。
りんどう峠
作詩 西条八十 作曲 古賀政男 唄 島倉千代子 昭和30年
1 りんりんりんどうの 花咲くころサ
姉サは馬コで お嫁に行った
りんりんりんどうは 濃むらさき
姉サの小袖も 濃むらさき
濃むらさき
ハイノハイノハイ
2 りんりんりんどうの 花咲く峠
姉サは馬コで あとふりかえる
姉サに行かれて なんとしょう
いっしょに柴刈る ひとも無い
ひとも無い
ハイノハイノハイ
3 りんりんりんどうは 小雨にぬれる
わたしゃ別れの 涙でぬれる
りんりん鳴るのは 馬の鈴
姉サは峠に 消えてゆく
消えてゆく
ハイノハイノハイ
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