2008年10月24日金曜日

濃紫のりんどう(竜胆)の花。

日光市の山深いところで育った私はいつも山の中が遊び場でした。秋になると野山や畑の畔などにりんどうが咲いていました。

小学5年生のころ秋になり水量が少なくなった隣村の川まで鰍(かじか)を捕まえに峠を越えて初めての遠征(当時の私には大遠征でした)をしました。熊が出るのではないか?帰りが遅くなりお化けが出るのではないか?とおっかなびっくり峠を越えた時にきれいな「りんどう」がたくさん峠路に咲いていたことを今でも思い出します。

そのころ島倉千代子さんが澄んだきれいな声で歌う「りんどう峠」が雑音だらけのラジオから流れていました。(現在の島倉さんからは想像できない)私は4人兄弟で姉さんはおりませんでしたが懐かしい歌です。


            りんどう峠

作詩 西条八十  作曲 古賀政男 唄 島倉千代子 昭和30年 

1 りんりんりんどうの 花咲くころサ
  姉サは馬コで お嫁に行った
  りんりんりんどうは 濃むらさき
  姉サの小袖も 濃むらさき
  濃むらさき
  ハイノハイノハイ


2 りんりんりんどうの 花咲く峠
  姉サは馬コで あとふりかえる
  姉サに行かれて なんとしょう
  いっしょに柴刈る ひとも無い
  ひとも無い
  ハイノハイノハイ


3 りんりんりんどうは 小雨にぬれる
  わたしゃ別れの 涙でぬれる
  りんりん鳴るのは 馬の鈴
  姉サは峠に 消えてゆく
  消えてゆく
  ハイノハイノハイ

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