2008年10月19日日曜日

おっちょこちょいなジョウビタキ(尉鶲)

冬鳥の使者とも言える野鳥である。八ヶ岳山麓に風花が舞う晩秋に中国北部やサハリンなどの北国から日本列島に飛来し人家の周りのクモなどの昆虫を餌として越冬します。

縄張り性が強く自分の縄張りに他の個体が侵入すると激しく追いかけまわしたりします。ペンションの周りにも毎年のように飛来して車のサイドミラーに自分の姿が映っていることが理解できずに敵が来たと勘違いをして盛んにミラーに映る己の姿に攻撃を仕掛けます。

ヒィッヒィッと澄んだ声やカタカタと嘴を鳴らすような声で小枝や棒の先などで鳴き縄張り宣言をしています。農薬があまりない昔は農家にとり田畑や人家の虫を食べてくれる野鳥なので人間に大事にされていたために比較的人間を恐れないのです。

私が育った田舎ではこの野鳥が人間を恐れずに近づいても逃げないため「馬鹿」と呼んでいました。こんな不名誉な呼び名が付いたのは愛くるしい姿や昆虫を退治する鳥として尊敬の念を持ってつけた名前であったように思います。写真は昨年の冬のものです。

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