朴の木の花(09年)
朴の木の葉で作った風車
初夏の訪れとなり森の中では朴の木の柔らかな葉がすくすくと伸びて大きく育ちました。葉の中に殺菌の効用があり古来から山で暮らす人々は葉をおにぎりや保存食を包むのに利用していました。近年では朴葉味噌を焼く時などに利用され知られる存在になりました。
材質は柔らかく木目が綺麗なため版画材や高級下駄材として利用されています。成長も比較的早くいつの間にか大木になります。八ヶ岳山麓では6月中旬には大きな葉の中に見事な美しい花を咲かせます。
日光市の山奥で育った私は子供の頃この葉の一片をそぎ落とし中心に棒を差し手の中に持ち走ると風を切り見事な風車になりました。貧乏生活ではおもちゃは買えませんのでいつも野山から自然物を調達して自分でおもちゃを作らなければならなかったのです。懐かしい思い出です。
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